やちおさんハイブリッド!

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  • 有賀 冬
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或る管理人の記録

  • ギャー!大変更新しておりませんでした!
    調子が戻り始めたので、またチョコチョコ更新再開いたします。


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[ 或る天使の記録 その3 ]

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「神様なんかいねーんだよ」
「いーまーすーよ、います! 貴方が見たことないだけですよぉ」

 居酒屋で、隣に座った天使と飲んだ。

「だいぶ酔ってんな」
「いやもうコレ、酒っていうか神の子の血ですから!」
「キリストの血って、ワインのことだろ。お前が飲んでんのはコークハイだよ」
「資本主義の神の子は人間だから血ー!」
 天使はビールの瓶(俺のだ)をカウンターに叩きつけながら、アメリカ国歌を歌いだした。ベロベロだ。
「大体な、神様なんか関係ねーんだよ。毎日毎日、朝起きて仕事してメシ食ってクソひりだして寝るんだ。いてもいなくても、何にも変わらねえ」
「っかー! これだから現代っ子は嫌なんですよ! 昨日と同じ今日、今日と同じ明日が続いていくとは限らんですよ!
 神様に会って、人生変わらんかった人間はいないとです。その人にとっては世界が終わるくらいすごいことなんですよ」
「うぜーな、お前がそんなに言うなら見せてみろよ。神様がいるなら呼んでみろ」
「いいですよぉ」
 天使は、ぶらさげていたポシェットから携帯電話を取り出した。
「あ、もしもし? オレオレ。
 今どこ? え、マジ? 今オレ、ブクロにいんだけど来いよ、速攻。来ねえとツブすから。イデア的に。うん」
 天使が電話を切った瞬間、店の引き戸が開いた。
「ッラッシャーマセー」

 振り返ると、闇がぞろりと立っていた。
 黒いフードのはしっこから、真っ白いドクロの仮面がのぞく。
「お、来た来た。こっちこっちー!」
 天使が手招きをする。
 黒いやつは底光りする眼窩をぎらりと瞬かせ、大きな鎌を抱えたまま、親しげに手を振りかえす。
 おいおい、危ないな。店員の魂が切断されそうになってんぞ。

 今気がついたけどこの天使、羽のつけねが黒い。
[ 創作短文 / 2006.06.15 ]





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