やちおさんハイブリッド!

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  • 有賀 冬
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或る管理人の記録

  • ギャー!大変更新しておりませんでした!
    調子が戻り始めたので、またチョコチョコ更新再開いたします。


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[ マボロシ猫のマボロシ話 ]

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 ある雨の日。寝ているぼくの枕元に、白い猫があらわれたのです。

「こんにちは、わたしはマボロシ猫。あなたがほしいものをあげるわ」

 ぼくは一生遊んで暮らせるだけの宝石が欲しいといいました。
「そんなものでいいの?」
 マボロシ猫がシッポを振ると、ぼとぼとこぶしだいのダイヤモンドが現れました。
 マボロシダイヤモンド。ぎらぎら光るが触れません。

 ぼくは一生暮らすための家が欲しいといいました。
「あなたはそういうの好みなの?」
 マボロシ猫が耳を揺らすと、大きな家があらわれました。
 だけどやっぱりマボロシの家。雨がしとしと通り抜けます。

 ぼくは怒りました。マボロシ猫の出す物は、ぼくにはなんの役にもたたないものばかり。
 ただでさえ雨でうっとうしい天気。ぼくはいらいらしていたのです。
 マボロシ猫はかなしそうにいいました。しとしと、雨のように涙を落として。
「わたしはマボロシ猫。かたちのあるものはあげられない。だけど、だから、あなたに何かをあげたいの」

 ごめんよマボロシ猫。あやまってもマボロシ猫の涙は止まりませんでした。
 ぼくは考えて、考えて、考えて、ようやく思いつきました。宝物になる、かたちのないものを。



 見上げると曇る空に、一筋。
 手に入れたのは一生消えない、ぼくのための虹。

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[ 創作短文 / 2006.05.01 ]






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