やちおさんハイブリッド!

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  • 有賀 冬
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或る管理人の記録

  • ギャー!大変更新しておりませんでした!
    調子が戻り始めたので、またチョコチョコ更新再開いたします。


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 夜半から降りだした雨は飽くことも知らず、アスファルトを叩き続けている。
 私は人を殺した。死体は足元に転がっている。手から滑り落ちたままのキッチンナイフは雨に洗われ、銀色の光を取り戻している。
 私は逃げることもできず、凍えていた。
 投げ出したままの身体は冷え、指の先が消失したように感覚がない。荒く吐き出される息が白く奪われていく。身体の奥で熱が硬化していく。
 雨音が嗚咽も思考も掻き消していく。
 溶けて、混ざって流れていく。血も。泥も。道端にで踏みつけられた吸殻も。私の輪郭も。凍える息も。死体も。
 私を殴っていた拳も、蹴りつけた足も、ねめつけた目も、キスをした唇も、優しく触れたこともあった指先も。
 もう、元には戻らない。
 雨が。

 絶え間なく降り注ぐ時間の流れに、私は初めて悲鳴をあげた。
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[ 創作短文 / 2006.05.18 ]






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