やちおさんハイブリッド!

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  • 有賀 冬
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或る管理人の記録

  • ギャー!大変更新しておりませんでした!
    調子が戻り始めたので、またチョコチョコ更新再開いたします。


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[ 希求サイレント ]

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 すれちがった彼女、手首に包帯。
 鬱陶しい。壁を叩く。彼女が振り返る。無表情。言いたい事を言葉にしない。そういうところが嫌いだった。

 別れたのだから気にしないで。彼女が言う。新しい恋人とお幸せに。
 気にしないでいられるか。俺が吠える。気にされたくなきゃ、手首切ってまで学校来んなよ。

 手首? 切って? これのこと?
 彼女がするすると包帯をほどく。

「ギャハハハハハ! この淫売女! 包帯であたしを閉じ込めよーったってそうはいかないんだからね!
 彼と何回寝たの? どんな体位で何回ヤった? 彼のことまだ好き?
 残念、もう彼はあたしのものだもんねー! もう、あたしでしかイカせない! だからねえ、あんたも消えてヨ。彼の目につくところに、彼の触った女がいるのがイヤなの。死んでください、死んじゃえ!」

 彼女は手首にできた口を白い指でふさいだ。俺の前では妖精みたいに微笑んできた口。今朝もキスをした口。今は般若のように歪んでいるのがちらりとだけ見えた。

 彼女は青い顔でささやいた。
 はやく幸せになって。私のために。
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[ 創作短文 / 2006.07.03 ]






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